2007年3月2日更新

カマタスエコさんとともに電脳カマタ食堂を作ってきた
おかもとけんです。
文章と写真をカマタさんが、デザインをぼくが担当していました。
今まであまり顔を見せることはありませんでしたが、
1999年以来、約7年と9ヶ月
2人3脚でこのサイトを作ってきました。

この度、みなさんにお伝えしなければならないことがあります。

2007年2月28日、カマタスエコさんが
くも膜下出血で急逝されました。

あまりに突然のことで、信じられない思いでいっぱいですが、
ただただ現実を噛みしめるしかありません。

電脳カマタ食堂は、これで終了です。
もう更新することはありません。

今までご覧いただいた方々、
本当にありがとうございました。

(3月3日に「お通夜」、3月4日に「お別れ会」が行われます)

更新することはもうありませんが、
決められた時が来るまで、
電脳カマタ食堂は、このまま残します。
ぜひ掲示板にメッセージをお寄せください。


最後に、ぼくからカマタさんへのメッセージです。



大切な人がいなくなるということが
こんなに悲しいものだと、はじめて知りました。
バカでした。

知らせを聞いて、ぼくは泣き崩れました。
ただ頭を抱えて泣くことしかできませんでした。
子どもみたいに泣きました。

これからもやることが、たくさんあるのに。

ずっと、カマタ食堂のサイトをいっしょに作っていくはずでした。
カマタさんの写真でポストカードも作りたかった。
ニューヨークの写真もまとめて発表するはずでした。
新しいコーナーも手をつけられなかった。
新居に移ったら名刺も作り直すはずでした。

勝手にどこかに行ってしまって、
どうするんですか。
楽しみにしている人がどれだけいるか
自分が一番知ってるくせに。
何してるんですか。
早く帰ってきてください。
早くメールをください。
「けんさん、おはようございます。カマタです。」って
言ってください。

こんなの、ほんとに辛すぎます。


振り返ると、
カマタさんと会ったのは、ただの一度きりです。
でも、そんなのは関係ありません。
遠く離れていても、たくさんのことに共鳴し、
共感し、憤り、励まし合ってきました。


カマタさんがくれたたくさんのメールを読み返しました。
とても古いものは無くなってしまいましたが、
残ってるだけで1,442通ありました。
とてもすべて読み切れません。
どれもどれも元気いっぱいです。
笑いが絶えません。
文章には特に気をつかう人でした。
体調の悪い日もあっただろうに、
ぼくはいつもカマタさんから元気をもらっていました。

カマタさんにもらったモノがぼくの部屋にたくさんあります。
コーヒーミル、置き時計、壁時計、レコードプレイヤー、
CD、食器、ミキサー。
数え上げればキリがありません。
このモノたちに囲まれて、ぼくは暮らしてきたんです。
つい最近、眠っていたコーヒーミルをまた使いはじめたところでした。
これもカマタさんからのメッセージなのでしょうか。


こんなことを教えてくれました。
物事にはいろんな側面があって、
流されてくる情報だけを信じてはいけないということを。
疑問に思ったことは自分で調べて、
自分で感じて、自分で答えを出すということです。
これは身につきました。ありがとうございます。


こうしてカマタさんのことを思うと
ぼくは大切な人をなくしてしまったんだと、つくづく残念でなりません。
時計の針をもどすことはできませんか。
もう一度、会うことはできませんか。
ほんとうの感謝の気持ちを伝えたいのです。

ぼくは、あの世というものを信じていませんが、
今度ばかりは、どこかにカマタさんがいると本気で思っています。
目をつぶらなくても、カマタさんがいることがわかります。
見上げると、カマタさんは少し照れながら笑っています。


カマタさん、
お別れはまだ、しませんよ。

だって、まだぼくは夢の中かもしれないからです。

きっと悪い夢を見ていて、目が覚めたら、カマタさんからのメールが
受信箱に入ってるかもしれないのです。

そう信じたいです。

またどこかで、会いましょうね!

必ずです。

2007年3月2日 おかもとけん
大阪の自宅にて記す



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