お願いしたホットディッシュが来る前に、シリアルとフレッシュジュースなどをセルフサービスで持ってきて食べます。シリアルは10種類ほど。年代物のミラー付きキャビネット(英国滞在中にもっともよく見ると思われるオーク材のミラー付きチェストの上に、大箱のままずらっと並んでいます。壺入りもありました。Weatabixウィータビックスも。これは小判型のシリアルで、ビスケットのような簡単な包みからひとつ取り出し、シリアルボウルに入れて牛乳をかけてくずしながら食べます。労働者階級の食べ物とされています。もうふた昔も前、輸入食品に強いスーパーで見つけた私は好奇心から買って食べたのですが、もうなんとも例えようのない「小鳥さんになった気分」にどぼどぼ浸ることができました。それ以来苦手(爆)。地球のモノとは思えない不味さです。これが朝食だったら間違いなく一日をブルーのまま過ごせるでしょう。味も素っ気もない、食感もよろしくない、なんでこれが大衆に支持されているのか不思議きわまる食べ物なのです。でも、これが大好きという人もいるので、本当に食の嗜好ってさまざまなんだなあと思います。どこのスーパーにもありますし、ホテルの朝食の定番(のひとつ)だったりもします。イギリス人はたとえ旅であっても生活スタイルを変えないみたいで、シリアルを並べるなら、当然ウィータビックスもという感じなのでしょうか。もっとも安いし日持ちするので、これで気持ちよく滞在してもらえるなら安いもんなわけですが。

 




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