菜の花 01/03/18

菜の花

■今はスーパーマーケットや八百屋さんに旬の香りが少なくなりました。旬に作ると安すぎて商売にならないからという生産者さんの気持ちもわかりますが、それにしても春まっさかりの時期にイチゴが端境期になるなんて、悲しすぎますね。菜の花も昔に比べると店頭に並ぶ期間が長くなっているように思います。梅から桜の季節になると、菜の花が食べたくなるのは私だけでしょうか。

■菜の花はアブラナ科。大根や白菜、キャベツなどと同じ仲間で、花を見ると、なるほど同じ形をしています。菜の花は、「花菜」「菜花」という名称でも売られていることも。関東なら房州が特産。温暖なので冬でも出荷ができるそうで、私が小さい頃「房州」とか「房総」と書かれた紙が巻かれた菜の花が八百屋さんの店先にあったのを覚えています。小学生の頃でした。元々、切り花のために菜の花栽培をしていたそうですから、なるほど房州が産地なのもうなずけますね。

■花が咲いていなくてみずみずしいものを選んで買います。切り口がしぼんだり、しなびているようなものは避けますが、新鮮に見えるようにお店で切り口を再カットすることもあるようで、切り口だけで判断するのはやめたほうがいいと思います。

■菜の花はアクがあるので、さっとゆでてから使います。ゆでたらザルにとり、冷水をかけたのち水を切っておきます。ここまで終われば、あとは和え物や炒め物にすぐ使えます。