エビ 99/12/09


背わた、ちょっとありましたねこれは。見えますか?

■エビっていっても、いろいろですが(笑)。

■日本は世界一の「エビ食い国」です。安いエビ求めて世界中に商社の人々が出向いていることでしょう。あるとき私は少し反省しました。「必要のない料理にまで、なんでもかんでもエビを使ってるのではないかなあ」。エビの養殖は環境をも破壊します。そこで、本当に食べたいときだけ、少しの量でも満足のできる良質なエビを食べることにしようと決めました。そこで出会ったのが「エコシュリンプ」と名付けられたブラックタイガーです。


■袋のコピーを転載します。『私たちは、土・水・風の自然循環を利用する「有機農業」のようなエビ養殖はないかとさがしてきました。そして、インドネシアのジャワ島の生産者と出会いました。彼らは池の土を耕し、まずエビの自然のエサになる「ガンガン」という水草を育てます。干潮満潮を上手に利用して池の水の循環を行い、吹きわたる風が空気を補給します。池には「サバヒーという肴がエビと共に養殖され、その魚の活発な動きが池中に空気を補給します。まるで一粒の米に丹精をこめるように「有機エビ」が育てられます。私たちはこのエビを「エコシュリンプ」と名付け、皆さんの食卓にお届けします。』
オルター・トレード・ジャパン

■通常、エビはブロックの状態で輸入されます。それで、解凍してトレイに行儀良く並べられてラップをかけられて、スーパーなどで売られるわけです。だから、最低でも冷凍→解凍(半解凍)→冷凍となり、当然味は落ちます。それに対して、エコシュリンプはシングルフローズン。はじめからバラバラの状態で冷凍されます。すごく鮮度がいい。それと、完全に違うなあと思うのは、背わたのニオイ。今年の初め頃、どうしても必要があって、スーパーで「天然物」となってるブラックタイガーを買いました。背わたを出してみると、緑色で量が多く、くさい。身のプリプリとした感じもないし。これでは何を作っても台なしと、あらためて日頃使っているエコシュリンプのよさを実感したものです。背わたは、ほとんど入っていません。入っていても量は少なく、ニオイも感じません。TVで「わぁぁぁぁ、こんなに大きいエビが入ってるぅ〜!」なんて大げさに喜んで見せるレポーターを、ちょっと冷たい目で見てしまう、この頃のカマタです。オルター・トレード・ジャパンは、生協や会員制宅配のような扱いで、普通のお店にならんでいることはないようです(すべての生協が扱っているわけではありません、念のため)。もし機会があれば、使ってみてください。Mサイズが量が多く、使い勝手がいいです。