パイ・スティック
01/01/17

ずいぶん前にケーキ屋さんに行って、代金を払うときにケースの上に手を伸ばしたら、パイ皮でできたシンプルなお菓子がありました。きれいな焼き色です。私は割と冷凍のパイシートを使うのですが、折れてしまった部分や、裁ち落としてしまった部分を有効利用できたらいいなあと思っていたので、そのお店のお菓子にヒントを得て、早速作ってみました。以来、お気に入りのひとつになっています。

シートからきちんとカットして使えば見栄えのいい形ができますし、何かを作った残りを使うならユニークな形のお菓子になります。簡単なので、お子さんと一緒に作るのもいいのではないでしょうか。ただ、ゆっくり作業すると生地がだれてしまいますから、そのあたりだけ注意が必要です。

パイ・スティック

■材料 (作りやすい分量の一例)
冷凍パイシート…1袋
粉エダムチーズ…適宜
卵黄…1個
水…小さじ1
[大人向けには]
挽きたてのブラックペッパー…適宜

■作り方

(1) 冷凍パイシートを室温において半解凍にする。

(2) オーブンを200度に温めはじめる。

(3) 卵黄を溶きほぐし、水と合わせてよく混ぜる。

(4) まな板の上にパイ皮を1枚のせて、刷毛で(3)を塗り、裏返して反対側も塗ったら、パイカッターもしくは包丁で好きな形に切る。細長い形状ならば1センチほどに切ると形よく仕上がる。

 

(5) バット等に粉エダムチーズ(もしくは一般に売られている粉チーズ)を入れて、豚カツに衣をつける要領で(4)にチーズをまぶし、クッキングシートをのせた天板に並べていく。このとき、必ず少しとなりと離しておくこと。

 

(6) 後半から大人向けにブラックペッパーをチーズの上で挽き、手でブラックペッパーが偏らないように混ぜたものを用いる。

(7) 並べ終わったら予熱の終わったオーブンの上段で10分前後(いい焼き色がつくまで)焼き、焼き上がったあとはシートごと天板からはずして網の上で冷まして完成。


●オーブンによっては200度ではなく180度や220度で焼いた方がいい結果が得られる場合があります。何度かやってみて最適な温度を知るというのも、オーブンと仲良くなるひとつの方法です。

●一度に2枚の天板が入れられるオーブンでも、上の天板のほうが先に色がつくので、同時に仕上がらないかもしれません。できれば天板一枚ずつ焼き上げた方がいいでしょう。その場合、2枚目は冷蔵庫で休ませます。とくに夏場や暖房が効いた部屋は生地がだれやすいので、温度管理が必要です。

●粉のエダムチーズは業務用のものを通販で購入しています。ちょっと量は多いのですが、グラタンやパンなどにも使えて使い回しがききます。開封したらカビやすいので、小分けにして冷凍保存するのがコツです。http://www.cuoca.com/